第七回ドミニオン日本選手権で優勝した話(準決勝編)
まだまだ続きます。
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準決勝A卓は本選1位4位5位8位の4人で1戦だけ勝負し、2位以上の2人が決勝に行きます。
4人それぞれに各拡張1枚ずつのランダマイザー11枚を配布。
3番手4番手1番手2番手の順でそれぞれが配布されたカードから1枚ずつ場に出していく。
10枚場に出るまで繰り返し、その10枚を使用するサプライとする。
繁栄が3枚出れば植民地場、暗黒が3枚出れば避難所場。
冒険が3枚出た時点でイベント2枚出す、その後に帝国が3枚出た場合はランドマーク1枚追加
帝国が3枚出た時点でイベント1枚ランドマーク1枚出す、その後に冒険が3枚出た場合はイベント1枚追加。
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ドラフトの流れ
(3番手4番手1番手2番手)(るあ、ミルフィーユうどん、アクア244、私)
研究所→鍛冶屋→中庭→司教→
青空市場→助言者→鼠取り→投石機/石→
冠→大使
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はじめに断っておきます。
私は数学が言語であるのと同様にドミニオンが言語であると思っており、ゲーム内の行動全てを言葉と同様に受け取ってしまいます。
またゲーム開始前に既にゲームの終了までの全てを想定しながら私はやっているし、ゲームの終了まで想定するのでつまり私の中で対戦相手の皆様がどのように動くであろうかのデータは常に蓄積されております。
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ドラフトに関して。
私の手札
宰相、貢物、隊商、錬金術師、司教、厩舎
占い師、略奪、石工、騎士見習い、投石機/石
司教を選んだ理由は、属州以外のVPソースが世界にほしかった。
そして投石機/石なのですが、実は私もオンラインで1回だけ使ったことがある程度でして、ランダマイザを見てもそれぞれのカードの効果が全く書いてなくて困ったのでジャッジにランダマイザだけだと困ると伝えたりしました。
実際に使った経験がほぼないカードでも今までの基礎的土台が誰よりも優れているので特に問題なかった。
//オンライン杯のVS三月さんで、アクションが増えない場で私は賢者ならず者してた時、三月さんは投石機を取りましたね。その時はあなたの打つべきターミナルアクションは投石機でいいのですか?ならず者を打つ時は投石機自体が呪いではありませんか?でした。
そして対戦相手のドラフトのカード選択に対する印象。
るあさんのドラフトは完全に「2番目にコンボを組める自信があった為むーろんさんと協調ドラフトしてコンボ場を作る方針」(本人談)という感じ。
そして4番手は10枚目に大使を出してびっくり。最も出してはいけないカードで出したことも含めると自身の勝率0割となるカードを出してしまった感じです。
準決勝どころか2日目に残れなかった人の立場がない感じがします。
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準決勝A卓サプライ
研究所、鍛冶屋、中庭、司教、青空市場 助言者、鼠取り、投石機/石、冠、大使
まず(初手の実際の購入)×(方針選択への理解度)×(中盤の実際の購入)×(構築手順への理解度)×(ラッキー度)×(ラッキー度への理解度)=順位、と分解することは可能だと思います。
サプライを見ての方針は引き切り過剰研究所×投石機で民兵魔女(青空で無料金貨)×司教で盤外VP(青空で無料金貨)×青空でbuy×中庭で研究所画策です
では実際の展開と構築手順です。
手番はアクア244、私、るあ、ミルフィーユうどん。
初手の動き。
1番手アクア244さんが青空市場、2番手むーろんさんが大使、3番手るあさんが研究所、4番手ミルフィーユうどんさんが司教
返しが順に司教、青空市場、中庭、青空市場
まず初手で司教がいるなんて思ってなかった(思っていなかったとは言ってない)
想定してなかったので拡大再生産の構築手順の予定の変更をします。
3tで屋敷2枚戻せたので以降の大使の使い方は購入したいものを犠牲にしてまでの銅貨戻しはせずに必要パーツを買う。
青空が買えないのは困るので2枚確保。引き切りデッキなので助言者は4金で買える研究所。
運が良かった×運の良さを活かして=拡大再生産的な視点で金貨の獲得ペースとパーツ獲得のペースがベストマッチ。
銅貨無くなるのを見越して冠と投石機を購入し、冠研究所から投石機で大使破棄青空リアクションから研究所ドローで拡大再生産が完璧。
サプライの金貨を削ることで常に郎党アタックで全員足止め+3山にならないようにしかし過剰研究所精神で冠助言者鍛冶屋中庭に投資+最後に司教でVP荒稼ぎ
またサプライ10種類をすべて購入してますね。銀貨は呪い相当、金貨は貰って投げ捨てるもの。
ところで私の1位が実質的に確定していた後に私がどうすべきかの話もしなければいけません。
終了ターンが短いよりも長い方が実力に比例した結果となりやすいと思っている、に尽きます。
他力本願の他人任せで2位を狙おうなんて人に2位を与えたくありません。自分でとりにこいと思っています。
本音を言えば、単純に私は自分のデッキ構築をミスなくすることに神経を使っているので他人の具体的な点数は一切覚える気がなくて1番手が2位になっちゃう程度は分かっていたが私がどのタイミングで順位を抜かしたのかは別にどうでもよかったと思います。
また去年の世界チャンプのドミニオン理論アグリコラ理論は私のプレイを元に再生産されているところがあります。
そのように私のプレイに影響を受けたみたいな人がいるはずで、そういう潜在的需要に対して、私は私の最高のプレイで還元したかった感じです。
時間の関係上終盤は雑に冠助言者で山札6枚すぐにめくるとかに大変努めていたので、それドミニオン的にはミスにすべき必要あります?みたいなミスでもスルーしていましたが。
しかしドラフトでの意思表示からすればるあさんと一緒にコンボできなかったのが残念で、手番からしても私の下位互換にはなるけどついてきてほしかったなと思います。
結局3山目は金貨となりましたが、私のターンだけど最後の金貨を獲得したのが1番手の青空リアクションで2位から3位に転落したくないという強い意思が見れる展開もあり、良かったのでは。
twitterでの実況ログがあるので参考までに。