第6回ドミニオン日本選手権のサプライ解説その壱

お久しぶりです。実に1年ぶりです。

今回のテーマは「ドミニオンという言語でコミュニケーションするにあたり、サプライを使ってのソリティアでの最速を把握できてないとコミュニケーションにならなくて、コミュニケーションとは相手の認識を信頼できるか否かだから共通認識がないとダメで、というわけでソリティアでの最善手だけでも書いてあげたい」となります。

また、私は恵まれた環境にいたから御料車トロルはバイしか反映されないことを1年間全然ドミニオンしてなくても分かってたけど、普通わからないよねでその罠にハマった人が1人いて、大会参加なんて様々な理由があって自由だから全然よくて、相手の情報が大事なゲームなのに、ドミニオンというコミュニケーションのための言語は、ゲーム開始前からの情報戦から始まってて、理不尽さも想定しないといけないし、想定した人間でもそのうちの可能性の一つに選択を絞らないといけなくて、認識量では豊富なのに宝クジは毎年一本しかひけない。
といいますか、一手一手に対して思考と認識が存在して、最後に結果があるわけですが、
私はコミュニケーションがしたい。認識の存在が人間の全て。



HobbyJAPAN公式主催、ドミニオン日本選手権。
http://hobbyjapan.co.jp/index_hj_gamefestival2016.html

過去のレポ
http://d.hatena.ne.jp/yudai214/archive


午後1回戦サプライ

村 宰相 密偵 金貸し 市場 / 鼠取り 山守 変容 ワイン商 語り部 / 交易 偵察隊

属州0枚みたいになる人は発生しなそうなサプライですね。
拡大再生産がしやすいので16金を考えたいと思います。

交易に関して:銅貨屋敷を銀貨銀貨にするとデッキ枚数は同じでデッキ総金量は3金増えます。これは手札6金の時に金貨+研究所の両方を獲得するのと同じ一手となります。値切りやをプレイしなくても値切りや発動。
金貸しに関して:銀貨の上位互換。使うたびに研究所を獲得する最強銀貨である。
語り部に関して:総金量÷実質枚数が2金を超えるデッキに対しては、n金でnドローで2n金以上になるため、1枚でn金相当。
市場に関して:buyは正義

というわけで金貸し銀貨から語り部交易市場を経て、強い「一手」のみを使って美しい16金デッキになります。

金貸し銀貨から語り部2枚程度市場2枚程度交易2回でほぼ完成です。ちなみに語り部1銀貨9枚だと5金を5ドローで10金引いて13金です。
全く全く同じデッキ内容でも到達までには語り部が底とか語り部うっても市場が底とかを重ねてnターンパスしたようなものになったりします。私です。

ワイン商に関して:引き切りワイン商連打をする場もよくあるが、この場では明らかに上記よりも必要な手数が多くて遅い。
やるのであればステロで、終盤で言えばワイン商打てば属州かえるし、銀貨しか買えない時にワイン商回収の概念で使えそう。
村山守に関して:上記よりも必要な手数が多くて遅い。

変容に関して:3tで打って4tで屋敷を銀貨等にして即使えれば許せるかもしれないが、金貸しの打てば絶対研究所獲得には勝てるとは思えない。結果的に詰みこみしたような引きをすれば強いだろうけど。

鼠取りに関して:金貸しの一手や交易の一手が上位互換なので下位互換は使えない。25だったら鼠取り金貸しかしら。



ちなみに私の卓では、村ワイン商をしようとした4番手が4位、私よりも引きがよかったけどすぐに属州を買ってて、私の16金姿勢を見てからマネしようとした1番手が3位、3番手の私は2位で、なぜか1位が2番手の変容ワイン商なのだけど、その方針でその点数ってかなり引きが良くない??ほんと?って思った。

最後属州2枚枯らして3番手の私で終了なのだけど1番手だったら自分だけ1ターン増えるように属州スルーの公領してた。
また2番手と4番手の椅子が逆でも私1位だったかと思う。



午後2回戦サプライ

礼拝堂 木こり 庭園 魔女 議事堂 / 法貨 道具 港町 沼の妖婆 巨人 / 立案 移動遊園地

立案道具は中庭+仮面舞踏会みたいなもんである。
別にステロじゃなくてコンボであっても初手はこれでつよかったりする。

立案道具から金貨が3人いればその3人が1位2位3位となる感じがしますが、金貨が1人だけで、毎ターン魔女や巨人が飛んでくるとステロは死にます。どこにだれが何人いくかとか卓によって違うので卓によって大きく展開が違うかと思います。

というわけでいろんな展開があるのでめんどくさいです。



ちなみに私の卓では、立案道具の1番手が22点1位で立案道具の4番手の私が21点で2位でしたが、もうちょっと私はうまい構築があったのではないかと思っていますが、展開を書くのはめんどくさいし展開を書いてもあんまり有益な情報にならないのではないかと思うのでコスパが悪いので解説は省略します。



午後3回戦サプライ

堀 改築 民兵 研究所 冒険者 / 倒壊 守銭奴 トロル 御料車 雇人 / 施し 探検

これは酷いサプライですね。まずは初手倒壊トロルの可能性の話からします。

倒壊トロルからトロルを貼れば序盤の弱い手札のまま研究所が獲得できます。
トロルを毎ターン効くように研究所を優先し、余裕がでたらトロル2枚を交互にはります。
するともう施しは卒業して6金3buyで元5金が2枚とれ
御料車研究所でトロル3枚で6金4buyで元5金を3枚とれ
次はトロル5枚で6buyで元5金を6枚とれて、次は残ってる緑全部ですね。完成も超早いです。

あというまでもありませんが銀貨は呪い購入と同義です。パスよりも弱い。


そして困ったことに、3山に全く参戦せずに強い手もあります。守銭奴ですね。
初手御料車守銭奴から倒壊で屋敷駆除しつつ。銅貨圧縮しつつも施しで守銭奴等がとれて。


1位を考えるのであればこの2択かと思います。


銀貨は呪いなので初手3金であれば探検で2t5金にかけた方がいいかと思います。


ちなみに私の卓では、1番手52で初手トロルからずっと御料車のみを獲得していました。
2番手は去年の午後4戦目でも当たったハルキ君(かわいい)でした。こっちも52で初手御料車から守銭奴
3番手はなんかずっとずっと改築してました。
4番手の私は探検トロル。実は34ではなくて43でした。銅4屋1で銅貨2枚を無事引いたのですが、こわいですね。

私の卓では序盤民兵を獲得する人はいませんでした。

さてしかし途中、1番手から御料車トロルの仕様を勘違いしているなという雰囲気を感じるわけですね。
私も1年間ドミニオンしてませんから、ここで一応確認するわけです。御料車トロルってbuyしか増えませんよねって。
すると1番手はハイになって、ためた御料車をみて雇人を目指そうとし、6金を目指すために民兵をそこで購入。

さて私のプレイは3山がこわい。なので最後から2番目のターンはサプライを削って3山誘発よりも探検を2回購入で手札9枚スタートを選択。
そして最後の一周(4番手つらい)

1番手は民兵をうつ(4番手つらい。手札6枚捨て)最後まで属州を買わず、サプライも削らず。
2番手は6枚目の属州を購入
3番手はわすれたけど勝利点購入。
んで私はトロル3枚持続から御料車3枚と研究所8枚(手札3枚から14枚になるが御料車初めから酒場に残ってた)で引き切ってトロル4連打、残りの属州全部とbuyが許す限りの公領で2番手と1位タイ。


2番手対4番手の勝負なのですが、初手格差である探検を倒壊にできるのならば屋敷破棄できて過剰研究所がいらなくて3山が遠くて3ターン以上の差があるし、手番も損してて4ターン以上は差があって、4ターンの差はでかいよね。0点か50点かの差ですよこれ。
2番手としては残りの2人が空気すぎるのが想定外ですね。情報がない初対面の相手なので運が悪いか運が良いかでしかないですよ。
ヒロキ君がよく口プレイという表現をしますが、相手の思想をキャッチしてそれをいかに自然に誘導するかというのはありまして、御料車トロルってbuyしか増えませんよねと確認した場面はそれになりますね。
またヒロキ君は大会ではどんなに失敗しても属州2枚は枯らしてくれる理論があったそうで、属州0枚の人がいたのは不運でしたね。
#ヒロキ君とは前年度優勝者のことでハルキ君はヒロキ君のお友達


あと書き忘れていましたが、最後から2番目のターン、探検を買う以外にbuyが余ってたので公領買えたはずで、探検のパワーがあるのでその公領によって引き切れなくなることは全くなかったです。
しかしこの卓時間切れが迫っており一刻も早く自分のターンを終わらせる必要があったために判断する時間を大変削った次第なのであります。単独1位とれたともいえます。



あと辺境伯場で山札の上部が全部豪華だと全部捨てざるを得なくなるため、山札上部が弱い方が強い問題のように
わたしの手札9枚が逆に豪華すぎたら死ぬわけだけど、初期10枚とトロル4枚が引きたい枚数で研究所8枚と御料車2枚が引く枚数。
10と14だけど手札9枚は研究所御料車トロルトロル銅貨5枚でした。



午後4回戦サプライ

地下貯蔵庫 工房 玉座の間 泥棒 書庫 / 魔除け 使者 カササギ 失われし都市 呪いの森 / 鍛練 誘導 

先に私の卓の場合を。
初手はカササギ魔除けが丸そう、くらいにしか考えてなかった。
序盤は毎ターン4金ほしくて、3金だったら魔除け1コインにするし、5金だったら銅貨破棄する感じ。
私以外に初手カササギ魔除けは1人いたが「ちょうど4金」の機会がないため、金貨や呪いの森が買われていき、誰もカササギを買わないので、購入も全部カササギに使ってた私がカササギ9枚になってしまった。流石にびっくりしてこれは圧勝だわ宣言をしてしまった。
魔除けで何を選択すべきかに対して思うところはありますがケースバイケースなのでめんどくさい。

うまく魔除けを使いつつ、カササギ枯らした後、まずはbuyを増やすために使者購入で玉座を配る。
次は11金2buyだったので鍛練(総金量9金up)と引き切り重視のため失われし都市を購入。
次は誘導と属州、次は使者玉座属州属州
最後はカササギ9金玉座玉座使者使者で8金、財宝13金で30金5buy

また呪いの森は特に打つ必要性がないカササギを全部山札に戻せるだけのありがたいアタックにしかなってなかった(私視点)
失われし都市も良くて、失われし都市うってカササギうって山札トップが魔除け。手札にはカササギ残り1枚だったのでこのままだと引き切りできないけど、先に使者で山札落としてからカササギ打つと山札トップになったカササギをドローしたのでその後引き切れたりした。



というわけでまず選択肢にはカササギがあって、カササギの行方も気にしつつ1位を目指さないといけない。
別にカササギ2枚での魔除けステロで十分つよいのでわざわざカササギを無視して他のカードを買う優位性がなかった。
25はかわいそう。



また最終戦は私とハルキ君は10.5ポイントなので2位条件で他の2人は12ポイントなので3位条件でした。これも対戦には非常に重要な情報なので書いておきます。




私は午後参加でしたが、午前のサプライは全く見ていなかったです。似てたらしいですね(まだ見てない)

全てのサプライで16金2buy相当のことが可能だったのがとてもよかったと思います。



つづく。